akkiy’s 備忘録

主にインスタで載せ切れなかった読書記録とか。

【備忘録】川田洋一氏のセミナーでの講演と称する文書について

セミナー『宿業の意味を考える』(要約)
――なぜ御本尊に題目を唱えるのか――
東洋哲学研究所所長 医学博士 川田洋一

宿業はどこに形成されるか。
業というものは潜在意識という無意識の世界に形成される。この無意識の部分がどうなっているかによってその人の、幸、不幸が決まります。その潜在意識を徹底的に研究しているのが心理学であり、宗教であります。

(以下略)】

(「にゃんたのブログ」さまより、リンク:https://ameblo.jp/kabamaru0320/entry-12525657116.html

 

などという文書について。

 

東洋哲学研究所の元所長の川田洋一氏のセミナーでの講演と称する文書を見かけた。読み物としては面白いのだが、この文書の出所が全くつかめない。

 

地元の会合で紹介されていたのだが、出所がでたらめであるならば、この文書の価値も無価値であると判断せざるを得ない。

 

ネットで色々と情報を探っていると、内部と思しき方が書いた以下の記述に出会った。

 

どん兵衛のひとり言 きまぐれ日記もどき」さまより(リンク:http://donbei.s13.xrea.com/sunbbs2/index2.html

引用開始


 ■ 怪文書について
Date: 2003-06-28 (Sat)
昨今問題となっている怪文書「信仰をする理由について」は、内容面から見てもおかしな点が多い。また同一文書にもかかわらず、多くの著名な方の名前で出回っていることも、なにやら作為的なものさえ感じるほど不思議なことだ。
この怪文書をもとに、あちらこちらで研究発表などがされていたようだが、あの怪文書の内容には、なんの根拠もないばかりか、教義的にもそぐわない内容になっているので、ここで再度確認しておきたい。

怪文書の要旨】
ノーベル賞利根川教授の言葉からはじまり、宇宙の振動が7.5ヘルツである。すべてのものにとって、最高の振動が7.5ヘルツである。
・全米心理学会が創価学会を唯一の宗教団体と認めている。
・同学会が、創価学会創価大学と共同で、ご本尊の研究をしている。
・南無妙法蓮華経サンスクリットで、「ありがとう」という意味。
ユングもご本尊を拝んで、精神病を治したーー云々。

【問題点と正しい解釈】・・・幹部の方より
 南無妙法蓮華経は、大聖人もおっしゃっているし、歴史的事実でもありますが、南無は確かに、サンスクリットですが、妙法蓮華経は、漢語。南無は、サンスクリットではnamasで、後ろが有声音の時は、リエゾンして、namoになり、音写して、南無です。namas は、帰依する、尊敬するで、御義口伝によると、(簡単に説明しますが)、妙法は九界(苦しみ、迷いの境界)即仏界、仏界即九界、 蓮華も因果具時で、悩みの九界で修行して、悩みがなくなって仏界に至るのではなく、悩みながらも、進んでいく中にこそ、仏界が輝く。経も、我々普通の人間の妙法を自他に語る声こそが、仏の行いをなす。
 つまり、悩みや苦しみはなくならない。広布に生きる偉大な人生の悩み、苦しみを味わっていこう、という考えなのです。どっちかの脳の波動を7.5ヘルツにして、祈れば、この世はハッピーなんてこととは、違います。第一、この文章には、他者のことがでてこない。同苦の心がでてこない。

【幹部の方の談話】
「草創から学会は自分の姿で、信仰の正しさを証明していくのが本来なのだが、今、特別なスターが入信していたり、特別な科学実験で外から証明されたりして安心する。自分ではなく、外に価値の正しさを依存するようになってるのかなあ。先生も教学が大事な時がやって来たとおっしゃったが、ほんとにそうだ。申し訳ないなあ」

【名前を利用された方々】
 中野毅創価大学教授、川田洋一東洋哲学研究所所長、河合一副総合教学部長、友岡雅弥東洋哲学研究所研究員(聖教新聞大阪支局記者)、アメリSGIのスタンレー大西フィラデルフィア生物医学研究所所長

 

引用終了

 

これによると先の文書は公式には怪文書とされているようである。ネットやツイッターにあった他の情報(退転者による情報も含む*1ため、信憑性はいったん置いておいて)によると、当時の総県長会議において注意喚起、破棄指示がなされたっぽい。

なぜこのような文書が流布したのか、そのいきさつが気になるところだが、2000年代はじめということもあって情報が全くない。

ご存知の方がいたらぜひ教えていただきたいところ。

 

それと資料を発表する際は、しっかりとその出典を明らかにすることは(学問的にも)当然である。場合によっては組織破壊にもつながりかねない。

 

ネットでは他にも(youtubeなどでも)、ある最高幹部の指導などとする情報があり、それらはとても面白くはあるのだが、出所が不明であることは肝に銘じなければならないし、そういった出典不明の情報を会合等で紹介するのは御法度であろう。

 

 

参考記事など

*1 https://twitter.com/MobiusRebellius/status/994749520255729664

なおこの人物(友岡氏)については以下の記事が参考になった。

創価学会員として生きていく」さまより

「社団法人の母体は波田地グループ肝いりの会員制有料ブログ」:https://lifewithsoka.hatenablog.com/entry/kakuremino